子どもはお母さんからもらった免疫の効果が低下する、生後6ヶ月頃から3歳頃までは、特によく熱を出します。38度以上の高熱が出ることもそうめずらしくはありません。
特に、1歳や2歳、3歳くらいの子どもの場合だと、熱があっても見た目は元気なことが多いです。
そのせいで、体調が悪いことに気づけなかったり、「熱はあるけど、元気だし大丈夫かな?」などと間違った判断をしがちです。
そんなことが無いように、1歳、2歳、3歳の幼児が熱を出した時の、失敗しない正しい対処法をご紹介します。
スポンサーリンク子どもが熱を出しても慌てない!
1歳、2歳、3歳の子どもが熱を出しても、まずは慌てないようにすることが大事です。なんて言っている私は、昔は大慌てしていました(^^;)
発熱は、体に侵入したウイルスや細菌から体を守るための防御反応として起こります。高熱が出るとすごく不安になりますが、高熱であるからといって必ずしも重症であるとは限らない」と言われています。
逆に言えば、微熱でも長い期間続く時は、重い病気である場合もあるのです。
高熱が出ると脳に影響が出るのではないかと思ってしまいますが、医師の意見でも「高熱自体が原因となり、脳に障害が残るということはほとんどない」そうなので、熱の高さを理由に慌てないようにしてください。
子どもの様子がおかしいな?と思ったら体温を計る
子どもの様子がなんだかおかしいかな・・・? と思ったら、体温を計る習慣をつけておきましょう。
体温計は何を使っていますか? 電子体温計ですか?
「家で測った体温より、病院で測った体温が1度くらい低い!おかしい!」というような体験ありませんか? それは、体温計の違いが原因なんだと思います。
早いスピードで検温できる体温計は、じっとしていられない子どもにはとても便利なのですが、種類によっては高めに検温されてしまうことがよくあるようです。
使って大丈夫そうなら、昔ながらの水銀タイプの体温計が一番正確に検温できます。電子体温計の場合、平熱時にも子供の熱を計測しておいて、普段体温計が何度を示すのか知っておくと良いですね。
病院受診が必要か判断する
1歳、2歳、3歳の子どもが高熱を出すのは、夜中とか病院の診察時間外だったりして、掛かりつけを受診するのが難しい時間であることも多いです。
そんな時には、救急で受診したほうがいいのか悩みますよね。熱が出ても、発熱以外の症状がなく元気であれば、大慌てする必要はありません。1〜2日様子を見ても大丈夫です。
1歳~3歳くらいの子どもの場合は、ある程度高い熱を出しても、他の症状がひどくでたり、心配な症状がなければ、無理に受診する必要はないそうです。
もし、発熱が3〜4日続くような時は、必ず病院を受診するようにしましょう。
次のような時はすぐに受診しましょう。
・高熱でぐったりしている
・意識が朦朧としている
・声かけに反応しない
・痙攣が5分以上続く
・頻繁に嘔吐しぐったりしている
・呼吸困難を起こしている
・水分補給ができない状態
判断に迷った場合は、小児救急電話相談を利用すると良いです。
全国どこからでも電話番号「#8000」にかければ、小児科医や看護師に無料で相談できます。地域ごとに対応時間帯が違うので、上記サイトを参考にしてください。
震えたり手足が冷たい場合は温める
1歳、2歳、 3歳の幼児が熱を出した場合、熱の上がり始めに寒がったり、手足が冷たくなる場合があります。そのような場合は厚着をさせたり、布団をかぶせたり、必要であれば暖房をつけるなどして対処しましょう。
私は一度、震えているのを痙攣と勘違いし、夜中に病院に連れて行ったことがありました。素人で判断するのは難しいですが、熱の上がり始めで震えることもあることを覚えておいてください。
水分補給はしっかりと!
小さな幼児は脱水しやすいので、水分補給はしっかり小まめにするようにしてください。水分補給ができない状態であれば、すぐに病院を受診する必要があります。
こども用のイオン飲料を常備しておくのがおすすめです!
高熱が出た時の対処法
発熱自体は、体が外敵を駆除しようと戦っている証拠なので、むやみに対処する必要はありません。高熱が出て苦しい様子な時は、気休めですが頭や後頭部をアイスノンなので冷やしてあげましょう。
体を一気に冷やす方法として、3点クーリング法があります。首の動脈、脇の動脈。足の付け根の動脈を冷やすことで、体温を急激に冷やすことができます。
ただ、病気によっては体熱を冷やしていはいけない時期もあり、素人判断でこれをやるのは少し難しいです。また、冷やしすぎると返って危険です。
3点クーリング法について説明しておきますが、その前にかかりつけ医や、先ほどご紹介した小児救急電話相談などで相談してみることをお勧めします。より適したアドバイスをしてくれるはずです。
3点クーリング法
アイスノンやアイスパック、氷の入った袋などで、体の3つの場所の大きな血管を冷やします。直接当てると冷たすぎるので、タオルなどでくるんで調節しましょう。
38度くらいまでの熱なら、次のうち1点だけ冷やせば十分です。
1) 首
首の両サイドの真ん中あたりを指で探ってください。脈打っているのを感じたら、そこに動脈があるので冷やします。
2) 脇
脇の下にアイスパックを挟み込むようにします。コツは、体幹側よりも腕の付け根の方に当たるように意識します。
3) 足の付け根(鼠径部)
足の付け根の前側を冷やします。そこに大きな血管が通っています。
【注意事項】
・必ず医師や医療関係者のアドバイスを受ける。
・幼児へのクーリング実施中はその場を離れず、子どもの様子を常に観察する。
・冷たすぎないか、冷やし過ぎていないか観察する
・体温計で熱を測ったり、あれば血圧計などでバイタルサインを確認し、体調の異変がないか観察する。
解熱剤の使用について
1歳~3歳の子どもが高熱を出した場合、解熱剤の使用にも悩むものです。子どもに元気がある場合、あまりの高熱でもなければ、解熱剤を使う必要はありません。
ただし、あまりに熱が高い場合、苦しそうにしている場合は、救急受診が必要な場合もあります。自分で判断せずに、必ず医師や小児救急相談などで相談して、アドバイスを受けましょう。