汚れを落としやすくて水にも強い、そんなクッションフロアが使われている住宅が増えています。
安価だし防音やメンテナンスの性能にも優れているし、施工が簡単なので、施工業者にも大きなメリットがあります。
ただ・・・
クッションフロアに物を置くと凹みができやすいです。
ちょっとした家具を置いただけで、簡単にくぼみが・・・(T_T)
それが賃貸物件だったとしたら、補修費用を請求されるかも知れない、と不安になっちゃいます。
クッションフロアに凹みができたとき、ほとんどの人はDIYショップで専用の道具を買って補修しないといけない、と思いがちです。
でも、落ち着いてくださいね。
実はクッションフロアに凹みができても、自分で簡単に元に戻せる方法があるんです!
身近な道具を使って、自分で簡単に補修できますよ。
今から教える方法は、すごく簡単だからぜひ試してみてください!
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リスク小!蒸しタオルを使った凹みの直し方
クッションフロアの凹みを直す場合、最もリスクがないのは「蒸しタオル」などを使う補修方法です。
クッションフロアは「塩化ビニル系樹脂」などで作られています。
その内部には「発泡層」という部分があり、ここに力がかかり続けることで凹みができます。
この部分は温めることで、ある程度は元の状態に戻ります。
やり方は、アツアツの蒸しタオルをクッションフロアの凹み部分に当てて、そのまま少し待つだけです。
小さい凹みや少し凹んだだけなら、これで十分に補修可能ですよ。
蒸しタオルは、タオルを水で濡らしてレンジでチンするだけで作れます。
クッションフロアが余計に傷むようなリスクもほとんどなく、凹みを補修したいときに手軽に試せる方法です。
また、クッションフロアは「水に強い性質」を持っているため、蒸しタオルを作らなくても「熱めのお湯」を凹みにかけるだけでも大丈夫です。
お湯の熱でクッションフロアの凹みが戻ったら、水分を拭き取って終了です。
ドライヤーでクッションフロアの凹みを補修する
蒸しタオルよりも、もっと手軽にクッションフロアの凹みを補修する方法があります。
それが「ドライヤー」を使って補修する方法です。
お湯や蒸しタオルを使う補修方法は、リスクがほとんどありません。
でも、デメリットもあるんです。それは、蒸しタオルやお湯の熱は直ぐに冷めてしまうこと。
熱が簡単に冷えてしまうと、クッションフロアの凹みに十分な熱を伝えられないこともあります。
そこで、ドライヤーを使って補修してみましょう。
この補修方法では、一定の熱をクッションフロアの凹みに送り続けることができるため、より効率的に凹みを補修できます。
ただし、このやり方にはリスクがあります。
ドライヤーの熱によって、クッションフロアの表面が変色したり、溶けたりすることがあります。
そのことに注意して、適度にドライヤーを当ててください!
最初は少し遠いところからドライヤーを当てて、徐々に距離を調整して熱していくようにしましょう。
このリスクにさえ注意しておけば、より効率的にクッションフロアの凹みを補修できますよ!
上級者向け!アイロンで凹みを修理する方法
ちょっと注意が必要ですが、アイロンを使う上級者向けの補修法もあります。
低温にしたアイロンをクッションフロアの凹みに当てれば、ドライヤーよりも熱を伝えやすくなります。
十分な熱が加えられるので、大きな凹みの補修に最適です。
しかし、アイロンをクッションフロアに直接当ててしまうと、凹みが直る前にクッションフロアが溶けてしまうおそれがあります。
クッションフロアの素材は塩化ビニル系樹脂などです。
熱には決して強くないため、アイロンを直接当ててしまうと、溶けてしまうかもしれません。要注意です。
アイロンを使って凹みを直す場合のコツを教えます。
- アイロンは低温にします。
- クッションフロアとの間に、濡らしたタオルなどを挟みます。
クッションフロアが溶け出していないかを確認しながら、慎重に凹みを直していきましょう。
ちょっと上級者向けのテクニックと言えそうですね。
まあ、アイロンが当たったからと言って、直ぐにクッションフロアが溶け出すことはありません。
それまでの時間的余裕はありので、必要以上にびびってしまうことはないですよ。
常にクッションフロアの状態を確認しながら作業をしていきましょう。
予防!クッションフロアが凹まないようにする方法
クッションフロアの凹みを直すのは簡単ですが、様々な注意も必要になります。
そこで、最初からクッションフロアに凹みができないようにしておけば、凹み補修で苦労することもなくなりますよ。
例えば、クッションフロアの上に「ジョイントマット」を置いて、その上に物を置くことで、クッションフロアに凹みができなくなります。
ジョイントマットはワンコインくらいの価格から手に入るので、必要な分だけ購入することで簡単にクッションフロアの凹みを回避できる予防法になります。
また、薄いカーペットやフェルトを敷くだけでも、クッションフロアの凹み予防になります。
上に置く物の重量にもよりますが、比較的軽い物であれば、ジョイントマットよりも低価格で手に入るのでオススメです。
反対に冷蔵庫などの重たい物を置きたいのであれば、クッションフロアの上に「ベニヤ板」などのシッカリとしていて広さがある物を敷きましょう。
クッションフロアの凹みは、その部分にかかる圧力に比例します。
同じ重量の物を置く場合には、クッションフロアと接触する面積が広いほうが圧力は小さくなりますよね。
つまり、ベニヤ板などでクッションフロアに接触する面積を大きくすることで、圧力を小さくできます。
すると、クッションフロアの凹みもできにくくなるのです。
賃貸物件の場合は無理に直さないほうが良い?
クッションフロアの凹みを直したい場合、そこが賃貸物件であれば、補修する前に少し考えてみましょう。
もしも引っ越すときにクッションフロアの凹みを指摘されるのが怖い、というのが理由であれば、あまり心配する必要はないですよ。
実は、クッションフロアの凹みや傷を指摘されても、クッションフロアを張り替えるために必要な代金を請求されることはないからです。
これは国土交通省のガイドラインにも明記されており、借主が支払う必要はないとされています。
つまり、賃貸物件のクッションフロアの凹みを引っ越す前に直そうとしているのであれば、必要のない努力です。
むしろクッションフロアを余計に傷つけてしまうと、日常生活によって損傷する程度を著しく逸脱していると判断されてしまうこともあります。
そうなると、払わなくても良い費用を支払うことになりますよ。注意しておきましょう。
持ち家のクッションフロアの凹みを直す場合には?
持ち家の場合には、当然クッションフロアの凹みは自分で直すことになります。
たぶん、模様替えなど大掛かりな作業のときに直すことになりますよね。
この場合は紹介した方法を試してみましょう。
どうしても凹みが回復しない場合には、貼り替えるという方法もあります。
6畳の部屋のクッションフロアを張り替える場合、相場は40,000円前後です。
でも、ちょっとしたクッションフロアの凹みが気になるくらいでは、この額は出せませんよね。
こんな場合、お勧めの方法をひとつ教えちゃいます。
「ウッドカーペット」などを上から敷いて、クッションフロアの凹みや傷を見えなくする方法です。
部屋のサイズに合った物を購入すれば、クッションフロアを張り替えたのと大差ない仕上がりになります。
まるでフローリング床のようになるので、ちょっとしたリフォーム気分を味わえますよ!
また、新築物件などの場合には、最初からウッドカーペットなどを敷いておくことでクッションフロアの凹みの予防法にもなります。
賃貸物件でも使えるクッションフロアの凹みの予防法なので、試してみてくださいね!