数ある食材の中でも、残りやすい食材の一つが「魚」です。そうすると、残った魚は冷凍保存などをすることになります。
冷凍保存した魚の賞味期限は長くなるのでしょうか?
魚を上手に冷凍保存すれば、かなり長い期間新鮮さを保てます。冷凍保存した魚の賞味期限を長く保つ方法を教えます!
スポンサーリンク冷凍保存した魚の賞味期限は?
魚に限らず、食材には「賞味期限」と「消費期限」が書かれています。賞味期限は「美味しく食べることが可能な期間を示す」ものです。賞味期限を過ぎても食べられないことはありませんが、味は落ちてしまいます。
一方で、魚の場合には「消費期限」という言葉が使われます。消費期限は「その期間までに消費する」ことが目安になります。
例えば、魚の消費期限を過ぎてしまうと、魚が傷むおそれがあります。そのため、消費期限を過ぎた魚は食べないほうが賢明なのです。
では、冷凍保存した魚の消費期限はどうなるのでしょうか?
魚などの食材を冷凍保存すると、雑菌の繁殖などが抑えられるため、魚の消費期限も延ばせます。魚を上手に冷凍保存しておけば、長い期間魚を美味しく食べることができます。
そうなると、冷凍保存した魚には「賞味期限」と言う考え方が当てはまらなくなるのかも知れませんね。ただし、冷凍保存した魚は美味しく食べられる期間があります。一般的には「2週間から1ヶ月くらい」が目安になるでしょう。
もちろん、冷凍保存の期間がそれ以上になっても魚が傷むことはないですが、味はかなり不味いものになってしまうでしょうね・・・
ただし、魚は上手に冷凍保存すれば、美味しく食べられる期間をもっともっと延ばすことができます。魚を新鮮な状態を保って冷凍保存するためには「6つの原則」があります。
1)冷凍前に内臓を取るなどの下処理をする
魚の中でも最も傷みやすい場所は、魚の内臓です。魚の内臓は腐りやすいため、冷凍保存などの場合には早めに処理するほうが消費期限(賞味期限)を延ばせます。この下処理をしないと、魚の臭みが残りやすくなります。
2)魚の水分を拭き取る
魚の内臓や頭を処理したあとは、魚をしっかり洗います。魚を洗う場合には「塩水」を使いましょう。塩水で洗うことで「ぬめり」を取ることもできますし、魚の旨味が流れ出さずに済みます。
魚を洗ったあとは水分を拭き取ることを忘れないようにしてください。水分が付着したまま魚を冷凍保存すると、魚の臭みが残りやすくなります。
また、魚を冷凍保存したときに残った水分から凍り始めて、魚の細胞が破壊されやすくなってしまいます。キッチンペーパーなどを使って、魚に付着した水分をきれいに拭き取ります。
魚の消費期限(賞味期限)を延ばすためには、必ず魚の水分を拭きましょう。もちろん、切り身の場合も水分を拭きましょう。
3)魚を密封して冷凍保存する
魚を冷凍保存する場合、空気に触れないようにして冷凍保存することが必須です。空気は冷凍保存をしている食材の大敵と言えるくらい邪魔なものです。
魚を冷凍保存する場合には「密封すること」が大切です。もちろん、ラップをグルグルに巻くのも悪くはないですが、完全に空気が入らないようにして冷凍保存するのは難しいですよね。
魚の良いパッキング方法をふたつご紹介します。
① アルミホイルを使う
ラップだけでは、どんなに密閉しても、徐々に空気が入り込んでしまいます。そこでアルミホイルを使いましょう。
魚をラップでみっちりと包んだら、その上からアルミホイルでしっかり包むだけです。これだけで、魚の新鮮さがとっても長く保てます。
② 真空パックする
一番良いのは、真空パックをする方法です。できれば、真空パックできる機器を使うとても良いです。真空パックできれば、冷凍保存での消費期限(賞味期限)を大幅に延ばせます。
魚だけでなく、お肉など生鮮食料品を冷凍保存する機会は意外と多いです。そんな時に、この真空パック機器が大活躍しますよ。
すこしお金はかかりますが、1度購入すれば何度も使えるのでコストパフォーマンスも良いです。
③ 魚に下味をつけて冷凍保存する
魚に下味をつけることで、冷凍保存中の雑菌の繁殖を抑制できます。また、魚の味噌漬けやマリネ液に漬けることで、冷凍保存中に魚を乾燥から守ることもできます。こうすれば、調理のときの手間まで省けるので便利ですよ。
魚の下味で塩を振る場合には、塩を振ったあとに魚から出る水分を拭き取ることを忘れないようにしてください。この水分には魚の臭みなどが含まれています。そのまま冷凍保存すると、魚を解凍したときに臭みが残ってしまいます。
ちょっと手間ですが、消費期限(賞味期限)を延ばすためにひと工夫してしまいましょう!
④ 魚を加熱調理して冷凍保存しよう
魚を加熱調理してから冷凍保存すると、消費期限(賞味期限)を大きく延ばせます。解凍後に「できるだけ美味しく食べる!」ことを考えると、加熱調理後に冷凍保存することがベストかもしれません。
⑤ 食品の冷凍は急速冷凍が基本
魚や肉を冷凍保存する場合、普通に冷凍保存すると、どうしても凍り方にムラができてしまいます。凍り方が均一になっていないと、細胞組織が破壊されやすくなってしまうんです。
細胞組織が壊されると、解凍したときに壊れた細胞組織から魚の旨味などが流れ出してしまいます。これでは、魚を冷凍保存して消費期限(賞味期限)を延ばしても意味がないですよね。
そこで、魚を冷凍保存するときに大切になるのが「急速冷凍」です。あなたの家の冷蔵庫に急速冷凍機能があるなら、使わないともったいないですよ!
冷蔵庫に急速冷凍機能がなくても、工夫次第で急速冷凍はできます。
- 魚を金属製のトレイに乗せて冷凍庫に入れる。
- 魚はできる範囲で小分けにする。(身を薄くする)
- 冷凍パックや氷の上に置いて冷凍する。
- 冷凍庫の中の特に冷えやすい場所に入れる。
たとえば、真空パックにしてアルミトレイの上で急速冷凍すれば、解凍後も美味しく食べられる冷凍保存ができます。
この5つの方法を「魚を冷凍保存するときの秘策」と思っておくと良いです。もちろん、魚の状態によっては全部をクリアすることはできません。
可能な限りこの5つの方法をクリアしましょう。魚の消費期限(賞味期限)を長く保てます!
魚をいつまでも美味しく保存する
魚を冷凍保存するときに5つの方法を上手に組み合わせ魔性。魚などの食材の消費期限(賞味期限)を延ばすことができます。
魚の冷凍保存の方法は、他の食材でも使えます。例えば肉の冷凍方法もこれに似ています。
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