パンは消費期限がとっても短い食品です。パンを食べきれなかったとき、冷凍しておけば後から美味しく食べられるんでしょうか?
食パンなら、解凍しなくても焼くだけでトーストができるので簡単です。でも、他のパンでは? 菓子パンや総菜パンを冷凍したら?
大丈夫! 美味しく食べられます! ただし、冷凍方法と解凍方法を間違わなければですが・・・
パンを正しい方法で冷凍し、正しい方法で解凍して、まるで焼き立てのように美味しく食べられる方法を教えます!
スポンサーリンクパンを美味しく食べるための冷凍の仕方
パンを賞味期限内に食べられないと判っている場合は、買ったらすぐに冷凍保存しておきましょう。美味しく食べられる期間を延ばすことができますよ。
ただし、解凍したパンをおいしく食べるためには、正しく冷凍することが大事です。 まずは上手なパンの冷凍方法について知っておきましょう。
パンはできるだけ早く冷凍する
賞味期限までに食べきれない分は、できるだけ早めに冷凍した方がいいです。できるなら買ったその日に冷凍するのが一番です。そうすれば、パンの風味がそのまま残ります。
袋入りのパンは空気をしっかり抜く
空気は美味しいパンの保存に大敵です。ビニールの袋に入ったパンを、そのまま冷凍する場合は、できるだけ空気を抜いてしっかり閉じておきましょう。冷凍庫の中のカラカラに乾いた空気は、パンの水分を奪い取ってしまいます・・・
空気をしっかり抜けば、パンの水分が逃げないので、解凍した時にカスカスになりません。できれば、個別に袋に入れて密閉するか、ラップをしたほうが良いです。
できればパンを個別に包む方がいい
ひとつの袋にたくさん入っているパンは、ひとつひとつ個別にパッキングしましょう。大きなパンは食べる分ずつに切り分けて包みます。
新鮮な状態を長持ちさせるには、ラップとアルミホイルを使うとすごく効果的です。まず、ラップでしっかり包みます。余分な空気が残らないように注意してください。
ただし、空気を出すために、パンを潰しすぎるのも禁物です。次に、その上からアルミホイルでしっかり巻いてしまってください。これで密閉度が高くなります。
パンを急速冷凍する
同じ冷凍をするにも、冷凍時間が短い方がさらに鮮度や風味が保てます。さらなるこだわりを目指す人は、急速冷凍をするようにしましょう。
アルミホイルに包んだり、保冷剤を上におくなどすると、凍るまでの時間を短くすることができます。
美味しいパンに解凍する方法
パンを自然解凍する
袋に入ったパンを全部まとめて解凍したい時は、冷凍庫から出してそのまま自然解凍します。こうすることで、袋の中のパンの水分が逃げず、焼いた時にふっくらします。
ただし、総菜パンなど腐りやすい要素のあるものは、自然解凍は避けましょう。特に夏場は要注意です。
トースターやオーブンで焼く
食パンのように柔らかいパンは、トースターやオーブンに入れてカリっと焼いてしまいましょう。
たとえば焼いた食パンは、トーストの他にもいろいろな食べ方があります。バターと砂糖を塗ってラスクにしたり、卵と牛乳、砂糖で作った卵液に浸して、フレンチトーストにしてみたり!
私はよく、冷凍しておいたパンをカリカリに焼いて、フードプロセッサーで細かくしてパン粉を作ります。このパン粉でハンバーグやフライ物を作るととっても美味しくできあがります! 市販のパン粉を使うよりも、絶品になりますよ!
パンを焼くときはアルミホイルでカバーしよう
トースターやオーブンにそのまま入れると、パンの表面が焦げることがあります。表面にアルミホイルを被せて焼きましょう。アルミホイルに包んだまま焼いてもOK!
パンを早く解凍したい時は電子レンジで
本当は、レンジよりもトースターかオーブンで解凍するほうがお勧めです。その方が簡単に美味しく解凍しやすいからです。
でも時間がない時ってありますよね。そんな時にはレンジを上手く利用するのも良いかもしれません。
レンジで美味しく解凍するにはコツがあります。レンジに入れる前に、水を軽く吹きかけておきましょう。パンに水分が戻り、外はカリッと、中はふっくら解凍できます。
もしも麦茶が用意できるなら最高です! 麦茶は解凍パンにとって魔法の水ですから! 麦茶をスプレーするだけで、とびっきり美味しいパンが復活します。夏場に麦茶を作る家庭なら、その期間はレンチンでも美味しいパンが食べられますよ!
パンを冷凍する時の注意点
水分の多いパンは冷凍に向いていない
野菜の入った惣菜パンやフルーツを使ったパンは、水分を多く含むので、本来冷凍向きではありません。
これらのパンを冷凍する場合は、きっちりラップして、しっかりアルミホイルでパックしましょう。そしてできるだけ早食べてください。
またクリームやマヨネーズがついたパンは、冷凍すると油脂が分離してしまいます。冷凍向きではないので、できるだけその日のうちに食べてしまいましょう。
冷凍保存も長すぎるのはNG
冷凍しておけば安心、とつい長く放置してしまうことがあります。でも、あまりに冷凍期間が長くなると、当然美味しさも失われてしまいます。保存期間は2週間程度~長くても一ヶ月程度にしまよう。
それ以上経ったものは、もったいないですが処分したほうが良いかもしれません。食パンとかなら、真っ黒に焦がして脱臭剤にすのも悪くありませんね!
焼きたてパンはすぐに袋に入れない
焼きたてのパンは、紙か布に包んで一度覚まし、粗熱を取ってから冷凍するようにしましょう。蒸気が袋にこもると、霜がついてパンがべちゃべちゃになります。
パンの冷蔵はNG
パンを冷蔵庫に入れると、パンは堅くなってしまいます。賞味期限にで食べるつもりなら、できれば冷蔵は避けたほうがいいです、
「暑いから常温は不安…」という時は、冷蔵庫は避けて、夏でも冬でも温度差の少ないクーラーボックスを利用すると良いですよ!
この時、パンはアルミホイルでしっかりと包んで入れておきます。アルミホイルは酸素を通さないので、パンはしっとりしたままです。
パンの取り扱いは清潔な手で
冷凍すると細菌は繁殖することはありませんが、細菌が死滅するわけではありません。冷凍する前に着いた細菌は、解凍してもそのままで、加熱と同時にまた活動を再開させます。細菌まで大事に冷凍保存しないようにしましょう。
上手に冷凍して上手に解凍
ちなみに、肉や魚の冷凍保存についても、ここに詳しく書いています。パンの冷凍と共通する部分が多いので、是非参考にしてください!
★肉を冷凍保存できる期間は? 2ヶ月後も美味しい最強の保存方法
★豚肉の消費期限切れは何日後までOK?正しい冷凍・冷蔵保存方法
パンを正しく冷凍・解凍して、いつでも美味しいパンを食べましょう! ぜひ実践してくださいね!