寝起きに頭痛に襲われるとほんと辛いです。朝から気分最悪ですね・・・。
「寝起きの頭痛」と言っても、人によって様々です。鈍い痛みがずっと続く人もいれば、ズキンズキンと痛む人、ひどいと頭痛のために身動きできない人もいます。
前回は、寝起きに頭痛が起こる原因についてお話ししました。寝起きの頭痛の代表的な原因は、片頭痛タイプと緊張型頭痛タイプでした。
今回は、寝起きの頭痛をできるだけ早く治す方法についてお話したいと思います。
寝起きの頭痛は、片頭痛タイプと緊張型頭痛タイプで対処法がまったく違います。
間違った対処をすると、逆に頭痛が酷くなってしまうこともあるので要注意です。あなたのタイプに合った頭痛の解消法で少しでも早く頭痛を解消すれば、1日気分よく元気に過ごせますよ!
スポンサーリンク目次
寝起きの頭痛の治し方: 片頭痛タイプ
前回のおさらいですが、あなたの寝起きの頭痛が片頭痛タイプである場合、次のような特徴があります。
片頭痛の特徴的な症状
・頭の両側や片側が痛い
・ズキンズキンと痛む
・脈を打つような強い痛み
・動くと痛みが強くなる
・吐き気や嘔吐がある場合も…
寝起きの頭痛がこのような片頭痛タイプの場合は、次のように対処して頭痛を解消しましょう。
首の後ろを冷やす
片頭痛は血管が拡張することで起こります。まずは頭を冷やしましょう。
首の後ろに「盆の窪」というくぼんだ部分があります。
このあたりを中心にして冷やしてみてください。
優位になっている副交感神経を静める効果があります。副交感神経が静まれば、痛みの原因となっている拡張した血管が収縮するので、寝起きの頭痛が和らぎます。
耳の後ろを揉んでみる
耳の後ろを揉むことで、寝起きの頭痛に対処できるかもしれません。
耳の後ろには、頭蓋骨と首の筋肉の境目があります。ここを気持ちがいい程度に揉むことで、片頭痛の痛みが和らぐ可能性があるんです。
ただし、盆の窪あたりを揉むと副交感神経が活発になってしまい、痛みが強くなることがあるので注意してくださいね。
薄暗い静かなところで安静に
寝起きの頭痛が片頭痛タイプだった場合は、光や音にも敏感になり、そのせいで痛みが増すことがあります。
カーテンなどを閉めて部屋を薄暗くし、静かなところでゆっくり休むようにしてみてください。
盆の窪を冷やしたり、耳の後ろを揉んだりしながらゆっくりしてくださいね。
カフェインを摂取する
片頭痛型の寝起きの頭痛なら、コーヒーや紅茶を飲むと痛みを緩和することができますよ。
その理由は、カフェインの効果です。コーヒーなどに含まれているカフェインには、血管を収縮させる効果が期待できます。
片頭痛は血管が拡張してしまうことで起こっているので、この頭痛を緩和する事ができるんです。
寝起きの頭痛の治し方: 緊張型頭痛タイプ
寝起きの頭が緊張型頭痛の場合、このような特徴があります。
緊張型頭痛の特徴的な症状
・締め付けるような鈍い痛み
・動いても痛みは変わらない
・吐き気や嘔吐はないことが多い
あなたの寝起きの頭痛が緊張型頭痛タイプの場合は、次のように対処して頭痛を解消しましょう。
首と肩を温める
寝起きの頭痛が緊張型頭痛タイプの場合は、温めることが大事です。
これは片頭痛タイプとは逆の対処の仕方ですね。なぜ温めるかというと、緊張型頭痛の場合は血行不良が原因で起こると言われているからです。
特に首筋や肩などを温めて筋肉の緊張をほぐし、血行を改善させると、頭痛解消に効果がありますよ。
蒸しタオルや入浴、シャワーなどで温めると良いですね。
軽い運動をしてみる
軽い運動をしてみましょう。
緊張型頭痛は筋肉が緊張している状態なので、筋肉を動かして体を温めることがベスト。軽い運動で体をリラックスさせ、血行が改善されると、このタイプの寝起きの頭痛はけっこう改善します。
頭が痛い時に運動をするのはなかなかつらいですが、効果があるのでやってみてください。ウォーキングなどの軽い運動もいいそうですよ!
ストレッチやマッサージ
寝起きの頭痛が起きてしまった場合、緊張型頭痛タイプならストレッチやマッサージをするのもいいそうです。
筋肉の緊張を和らげることで、緊張型頭痛を和らげる効果が期待できます。耳の後ろの頭蓋骨と首の境目の部分をマッサージしてみましょう。血行が良くなり痛みが和らぎます。
寝る姿勢を改善する
「緊張型頭痛タイプ」の寝起きの頭痛が起きる場合、体に負担がかかる寝方をしていないか考えてみる必要があります。
枕はあなたに合ったものを使っていますか?
敷布団や敷きマットは快適ですか?
寝るスペースが狭かったり、寝苦しい姿勢で寝ていませんか?
もしも寝具があなたに合っていないのなら、寝起きの頭痛以外にもいろいろな悪影響が出てしまいます。
体に負担のない姿勢で、ゆっくりと休めるような寝具を検討してみてください。
また、就寝中に体を冷やさないように工夫することも大切です。体の冷えは緊張型頭痛の悪化につながりますから。
十分に暖かくして、くれぐれも体を冷やさないようにしましょう。
こんな場合はすぐに病院へ!
寝起きの頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛ではなく、脳腫瘍などの病気である可能性もないとは言いきれません。
つらい頭痛は絶対に我慢しないことが大切です!
頭痛が頻繁に起こったり、いつもと違う体調の変化があったり、対処法を試してみてもなかなか改善しない場合などは、すぐに医療機関を受診しましょう。
ちなみに私の祖父は昔から頭痛持ちで、市販薬で対処していたのですが、脳梗塞で倒れてそのままなくなりました。
市販薬で対処するのもいいかもしれませんが、病気を見落とす結果になることもあります。
くれぐれも早めに医療機関を受診し、相談や検査をしてもらった上で痛み止めを処方してもらうようにしてください。
◆後頭部のズキズキ頭痛を緩和する方法 痛みが右か左かで原因は違う?
◆お酒を飲むと頭痛が起きる原因と即効で治す方法!薬は飲んでも良い?