革靴は、スニーカーや運動靴と違って、汚れても簡単には洗えないというイメージがありますよね。
洗えないとなると、靴の中のいやな臭いもどんどんと強くなる・・・
革靴は履けば履くほど足になじんで履きやすくなるし、長持ちさせたい。
どうしたら臭いだけでも取れるだろう?とお悩みの方もいることでしょう。
実は、革靴だって水洗いできちゃうんですよ。
自分で革靴を丸洗いして、クサイ臭いまで完全に取る革靴の洗い方を教えます!
難しいように思える革靴の水洗いも、方法さえ押さえておけば大丈夫!
家でできる革靴の洗い方を知って、お気に入りの革靴を長持ちさせてくださいね。
スポンサーリンク革靴を完全消臭する洗い方
靴の中のクサイ臭いは、主に汗が原因です。
足の裏は発汗量がかなり多いです。
毎日長時間吐き続けている革靴には、足の裏にかいた汗のせいでべたべたに・・・
汗のほとんどが革靴に吸収されてしまっています。
その汗が原因で雑菌が繁殖すると、時間とともにいやな臭いもどんどん強くなっていきます。
そのにおいを消すためには、丸洗いして雑菌ごと消滅させるのが一番いい方法なんです。
ただし、革靴の洗い方には準備が必要です。
革靴の洗い方で用意するもの
あなたに用意してほしいものはこれです。
- 靴が丸ごと入るくらいの大き目のバケツ(洗面台やシンクの中で大胆にやっちゃってもOK)
- お湯
- 重曹(☆これがポイント)
- 洗濯洗剤
- スポンジか、柔らかい毛のブラシ
- 古い歯ブラシ
- 使わなくなったタオル(汚れのないもの)
- 革靴のトリーメント剤(家にあるものでOK)
- 水の中に革靴を入れる時の、ほんの少しの勇気
重曹は食品と工業用のものがありますが、食品は少し高いので工業用のもので十分です。
ドラッグストアやホームセンター、百均などでも安く売っていますよ。
革靴の洗い方
手順1
靴ひもがついている場合はあらかじめ取っておきます。泥汚れ、油汚れなど、目だった汚れがある場合は、先にそれだけ軽く落としておきましょう。
目だった汚れは、酢を使うと取りやすいです。靴の裏にも土やゴミがたくさん付いているので、全部きれいに取ってしまいましょう。
手順2
お湯(37~40℃くらい)を張ったバケツに、重曹と洗剤を適量入れて軽くかき混ぜ、溶かします。重曹と洗剤の割合は1対1ほど。
手順3
このバケツに革靴を丸ごと入れて、30分~1時間ほど放置しておきます。(ココまでで、臭いはすでにおおかた取れているはずです)
手順4
スポンジやブラシで円を描くように優しく靴をこすって洗います。同様に靴の中も洗います。
スポンジやブラシで洗いにくい場合は、古い歯ブラシなどを使って丁寧に洗ってください。
靴ひもも同様に手洗いします。靴を洗った後のバケツの水は真っ黒になっているので、靴ひもは洗剤をつけて水道水で洗うなどするとよいでしょう。
最後に靴・靴ひもとも、しっかりと水ですすぎ洗いします。
手順5
水気をよく切り、タオルで丁寧に水気をふき取り、風通しのよい場所で陰干しして、十分に乾燥させます。
手順6
仕上げに、靴専用のトリートメントクリームを靴全体にすり込むように塗ります。
以上の手順で洗えば、革靴はいやな臭いも完全に取れて、ピカピカになっていますよ!
ぜひ一度ためしてみてくださいね。ピカピカの清潔な革靴で足もとをリフレッシュすれば、足取りも軽くなりそうですね。
革靴の洗い方で注意すること
せっかく洗っても革靴が傷んでしまってはいけません。以下のことについて必ず守ってくださいね。
革靴の中でも毛羽立ったタイプのものは水洗いに向きません。この方法は避けた方がいいでしょう。
- スポンジにヤスリ面がある場合は、そちらは使わず、必ず柔らかい方の面を使うようにしてください。
- 乾かすときは、風通しのよい場所で陰干しして、自然乾燥させましょう。ハンガーに吊るして乾燥させるとさらに風通しがよくなります。
- ドライヤーなど熱を持ったもので乾燥させると、革を縮めたり傷めたりする原因にもなりますので避けてください。
- 靴の型崩れを防ぐために、乾かす際には、木製のシューキーパーを入れるのがおススメです。
シューキーパーがない場合は、新聞紙を丸めたものを中に入れてもOK!
新聞紙は水分を吸い取るので、途中で一度入れ替えるとよいでしょう。
重曹を使う利点
革靴を洗うときに、革製品専用の洗剤を使ってももちろん良いのですが、重曹がとてもお勧めです。
重曹とはいわゆる炭酸で、炭酸ジュースやにも使われているなじみ深いものです。
食品の重曹は料理や美容など、私たちの日々の生活の実に様々な場面で役立ってくれる優れモノですが、特に以下のような効果があります。
①消臭効果
重曹は弱アルカリでできており、生ゴミや、トイレの臭いなど、クサイ臭い(酸性)を中和します。
生ゴミを捨てたゴミ箱には重曹をひとふりかけしておくだけで、かなりの効果があります。
②重曹の油分の分解効果
アルカリ剤の特性に、油分を分解するというという働きがあります。
③研磨効果
重曹の粒子は、硬すぎないこともあって、傷つけずに物を磨いて綺麗にすることができます。
④軟水効果
水に溶かすことによって、水が滑らかになります。お肌をすべすべにさせる入浴剤のブクブクの正体は重曹です。
⑤胃腸薬としても有効
重曹は胃腸薬としても効果があります。腹痛の時に薬が手元にない場合、酒屋などに売っている炭酸水や炭酸ジュースを少し飲むのも効果があります。できれば室温のものがいいです。