食品や野菜など、しばらく保存しておいたらカビが生えてしまった・・・ってことってありますよね。
「これ、カビを取り除いたら食べられるかな?」
と迷ったり、気づかずカビを食べてしまった、という人もきっと多いはず。
食品に生えたカビを食べたら、どのような症状が起こるのでしょうか?
また、カビが生えてた食品を食べてしまった時は、どうすれば良いのでしょうか?
今回は、食品に生えたカビを食べてしまった時の症状と対処法をご紹介いたします。
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カビた食品を食べたらどのような症状が出るのか
カビは細菌の一種ということはご存知ですよね。
細菌は、温度や水分・空気・養分などのエサが無ければ生きられません。
食品にカビが生えるということは、食品自体に多くのエサが存在し、細菌が無数にいるということです。
食品は、水分や糖や脂質などの養分が豊富です。製造の過程で菌が付着することも多いです。
私達が普段食べている食品は、無菌ではないということですね。
無菌ではない食品を置いておくと、カビが生えるリスクがもともと高いんです。
カビた食品を食べた時の症状
カビを誤って食べてしまっても、少量であれば人体に悪影響はほとんどありません。
日本で生えるカビは、強い毒性を持っていないので、食べてしまっても命に関わることはないようです。
カビ菌は、ほぼすべてが強力な胃酸で殺菌されてしまいます。
万一、カビた食品を食べて人体に影響が出てしまった場合でも、腹痛や下痢などの軽い症状で済む場合が多いようです。
フィリピンや南アフリカで生える「アフラトキシン」と呼ばれるカビは、発ガン性物質の中でもトップクラスの毒性を持ったカビです。
このカビは日本では生えないので、安心してくださいね。
カビを見つけたら食中毒菌が怖い
カビはアレルギーを引き起こす原因物質というのは、もはや常識ですよね。
それ故に、食べてしまったらきっと悪影響があるに違いない!と怯えてしまう人も多いと思います。
しかし、意外なことにカビは基本的に無害なんです。
カビを食べてしまった時に、下痢や腹痛などの食中毒症状がある場合がありますが、それはカビのせいだけではありません。
食品に付着していた、カビ以外の様々な菌の影響と考えるのが自然です。
つまり、カビが生えている状態の時は、食品そのものが傷んでしまっている可能性がある。
そう思っておいた方がいいです。
食品にカビが生えるという事は、食中毒菌も繁殖しているリスクがあると考えておくべきなんです。
カビは無害ですが、同時に食中毒菌が存在していたら、とうぜん食当たりになってしまう危険は高まります。
ひと昔前なら、食品にカビがついても、その部分を取り除いて食べるのが当たりまえでした。
でも、今は状況が違います。昔に比べて、とても強力な食中毒菌がたくさん発生しています。
薬剤の効かない耐性菌までいますから・・・
カビが生えてしまった食品は食べない。残念ですが、その方が安全だと思います。
カビた食品を食べてしまった時の対処法が知りたい!
カビのついた食品を食べて、ちょっと不安な時には、次の方法で対処しておきましょう。
殺菌作用のある食品を食べて消毒する
カビを食べても、人体に悪影響はないとされています。
カビを食べてしまう心配になりますよね。カビを食べてしまった時は、殺菌効果のある食品を食べて、体の内側から消毒するようにしましょう。
- 梅干
- 冬瓜
- 小豆
- 大場やシソ
- 唐辛子などの香辛料
- はちみつ
- たまねぎ
- ねぎ
- お酢
- 塩
- にんにくや生姜
- リンゴ
- わさび
念のため、これらのものを食べておくと良いですよ!
下痢をしてしまったら・・・
カビとついた食品を食べて下痢をしてしまった場合、カビよりも食中毒菌が原因かもしれません。
その時は、下痢がある程度治まるまで、市販の下痢止め薬は飲まないでください!
体内に入った毒素を、体から出すために下痢をしているので、薬で無理に下痢を止めると食中毒症状が長期化する恐れがあります。
カビた食品を食べて下痢をした場合は、全て出しきるようにしましょう。
この時、脱水症状を予防する為に、常温や温かい水分を取るのを忘れないようにしてくださいね。
下痢の症状がひどい場合は、迷わず医療機関を受診してください!