「玄米ご飯って、家で炊くとあんまり美味しくない・・・」
そう思いながらも、健康のためにと我慢して食べていませんか? そう、玄米は炊き方を工夫しないと、とても白米のような美味しいご飯にならないんです。
でも大丈夫!
玄米を普通の炊飯器で、もっちり美味しく炊く簡単な方法を教えます!
ちょっとした手間をかけるだけで、びっくりするくらい美味しくなりますよ。
スポンサーリンク玄米ご飯を炊飯器で美味しく炊く方法
玄米を炊飯器で美味しく炊くための手順は次の通りです。
1)お米を正確に計る
2)玄米は12時間以上吸水
3)十分水切りする
4)お好みで塩と日本酒を入れる
5)水を適量加える
6)炊飯開始
7)炊きあがったら蒸らす
8)ご飯を混ぜる(ほぐす)
この中でも、玄米を美味しく炊くために一番大切なことは、いかに玄米にしっかり吸水させるかです。玄米がしっかり吸水できれば、普通の炊飯器で炊いても、もちもちの美味しいご飯になります。
これから炊き方を順を追って説明していきますね。
1)お米を正確に計る
玄米は水加減がとても難しいです。お米は1回に炊く分をカップで正確に計ってください。これ、とっても大事です。
2)玄米は12時間以上吸水
玄米をさっと洗ってゴミなどを取り除いたら、12時間以上吸水させます。
12時間ですよ、長いでしょう~? でも、これ本当に大事なことなんです。実は、玄米にはアブシジンという毒素があり、そのまま食べると体に良くないんです。
この毒は、12時間以上吸水させ、玄米を発芽状態にすることでなくなります。
発芽状態とは、玄米が発芽するための体制に入った状態のことですね。実際に発芽してなくて構いません。
知り合いの医師は、「アブシジン処理をしてない玄米なんて、毒を食べてるようなもんだ。」とまで言っているので、この長い吸水時間は絶対に必要です。
時間はかかりますが、玄米にしっかり吸水させてくださいね。
吸水中のお水は、できれば6時間後に一度交換してください。玄米が発芽状態になる時に発生する、青臭さを軽減することができます。時間がなければ、そのままでも大丈夫です。
夏場は水が腐らないよう涼しい場所へ、冬場は逆に暖かい場所へ置くと良いですよ。
もしできるなら、24時間ほど吸水させれば、美味しい発芽玄米ができ上りますよ。発芽玄米の作り方は下の記事で詳しく説明しています。ぜひ挑戦してみてください。
市販品よりかなり美味しい!発芽玄米を自分で簡単に手作りする方法!
3)十分水切りする
吸水作業が完了したら、玄米をざるにあげてしっかりと水切りします。
4)お好みで塩と日本酒を入れる
お好みによりますが、玄米を入れた炊飯釜にお水を加える前に、お好みに応じて塩や日本酒を加えるとより美味しくなりますよ。
分量の目安は以下の通り。
・塩ひとつまみ(小さじ1/2)
・日本酒(米1合に小さじ1~2杯)
これで、より玄米ご飯の美味しさが際立ちます。
私の場合、「玄米1合につき、塩ひとつまみ」と教えられたのですが、実際にやってみると少ししょっぱい気がしました。
今は3合炊きで、ひとつまみ程度に抑えています。
塩はできれば天日塩を使用しましょう。ミネラル豊富だし、精製塩に比べて健康に良いですから。
なぜ塩と日本酒を加えると美味しくなる?
・塩が玄米の苦み成分を中和する
・塩によって対比効果が得られる
・日本酒が玄米の臭みを取り除く
・日本酒の糖分が甘みを加える
・日本酒のアミノ酸がうま味を強くする
・日本酒を加えるとご飯の粒が立つ
塩の対比効果とはつまり、「甘いものにあえて塩をかけると、さらに甘みが引き立つ」 という現象のことです。
これは、スイカに塩をかけるのと同じ理屈ですね。
5)水を適量加える
炊飯釜の白米用のメモリに従って、水を加えます。玄米用のメモリではないので気をつけて! 白米用ですよ!
しっかりと吸水させた玄米は、すでに限界まで水を吸っています。
そこに玄米用メモリで水加減をしてしまうと、水分過多のベチャベチャのご飯が炊きあがってしまいます。
6)炊飯開始
いよいよ炊飯開始! 白米用の普通コースか、お急ぎ(早炊き)コースで炊飯します。
炊飯器の玄米コースは、吸水をしっかりさせるように工夫されています。即にしっかり吸水してある玄米には、これ以上余分な吸水処置は必要ありません。
白米コースでしっかり美味しく炊きあがります。逆に玄米コースでは、上手く炊き上がらないことも多いんです。
白米の普通コースでも、お急ぎ(早炊き)コースでも構いません。
専門家の中には、「普通コースよりも、お急ぎ炊き(早炊き)コースのほうが美味しく炊ける!」と断言している方もいます。
まあ、そこはあなたの好み次第です!
実際に炊いてみて、より美味しいと感じたコースを選びましょう。
7)炊きあがったら蒸らす
炊きあがったら、ふたを開けずにそのまま15分以上蒸らします。
私の経験では、30分~1時間ほど置いておいた方が、玄米ご飯がよりもちもちと美味しくなります。
8)ご飯を混ぜる(ほぐす)
最後にご飯をしゃもじで混ぜ返して(ほぐして)完成です!
もちもち甘くて美味しいお米が炊きあがりました!
玄米ご飯を手軽に美味しく炊くコツ
玄米ご飯を少しでも手軽に美味しく炊くためのコツを、ふたつお話ししますね!
コツ1 吸水作業の手間を軽減
玄米ご飯を美味しく炊くためには、特に吸水時間が大きな手間になってしまいます… 毎日玄米ご飯を炊くごとに吸水作業をしていては、ちょっと手間がかかりすぎますね。
そこでお勧め!
数回分の玄米を一度に吸水させてしまいましょう。
すぐに炊かない分は、ジップロックなどに入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存しておくと良いですよ。
冷蔵保存なら1週間程度、冷凍保存なら1か月程度はもつんじゃないでしょうか。
私の場合は、一度に3回分9合の玄米を吸水させてしまいます。そして吸水作業が終わったら、玄米を3等分に分けてジップロックへ入れ、冷凍庫に保存しています。
ただ、玄米をまとめて吸水させる場合、ひとつだけ注意点があります。
吸水後の玄米は膨張してしまうので、もはや計量カップでは正しく計れません。だから吸水した玄米を1度に炊く分ごとに分ける作業は、目分量でやるしかありません。
まあ、多少の偏りがあっても美味しく炊けますのでご安心を。
コツ2 まとめ炊きで美味しいご飯
これは、コツ1とは逆の発想です。一度に数回分をまとめて炊いてしまいましょう。
お米は一度にたくさんの量を大炊きする程、とっても美味しいご飯が炊きあがりますよ。
すぐに食べない分は小分けして冷凍保存し、食べる時にレンジでチンすれば、いつでも炊き立て玄米ご飯がたべられます。
冷凍庫の空きスペースに余裕がある方にお勧めです。
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