いろんな料理に使えて便利な豚肉.
その消費期限ってどのくらいなのでしょうか?
また、美味しさを損なわずに保存するには、冷凍・冷蔵などどんな方法がよいのでしょうか?
その疑問に答えます!
スポンサーリンク豚肉の消費期限ってどのくらい?
① 賞味期限との意味の違い
まずは、賞味期限と消費期限とでは意味が異なります。
賞味期限は、「その日までなら美味しく食べられる」という意味です。
これを過ぎても食べることはできます。ただ味や風味が落ちるというだけです。
消費期限は「その日までなら食べても安全」という意味です。
豚肉その他肉類に表示されている期限は、すべて消費期限です。
消費期限を過ぎると、豚肉を食べて何かあっても、企業は責任を持ってくれないと思ってください。
余談ですが、食品企業は消費期限をだいたい2割程度短くしているとも言われています。
② 消費期限を目安に、自分の目と鼻で確認
「消費期限を一日過ぎただけでもだめなの?」
「二、三日だったら?」
と迷うところですよね。
表示されている消費期限は飽くまで目安程度です。
冷凍保存や冷蔵保存でも違いますし、保存処理の仕方でも大きく変わってきますから。
自分の目と鼻で実際に確認するのが、最も正しく消費期限を見極めるましょう。
ただし、すべてはあなたの自己責任になりますが・・・(^-^)
消費期限を過ぎた豚肉に、次のような状態が見られたら、もったいないですが、処分した方が良いでしょう。
- 変色がひどい・・・
- なんか臭い・・・
- 肉汁がたくさん出ている・・・
赤みが少し増しているくらいなら大丈夫です。
でも、どす黒くなっていたり、鼻を近づけて酸味を感じたらアウトです・・・
特に夏場は注意が必要ですよ。
豚肉の上手な冷蔵・冷凍保存方法は?
豚肉は、正しい保存の仕方をすれば、実際の消費期限はかなり延ばせます。
いかなる場合も常温保存はNG
季節や部屋の温度にもよりますが、何か特殊な料理でもしない限り、豚肉の常温保存は絶対ダメです。
食中毒菌が繁殖して、消費期限どころの話じゃなくなってしまいます・・・
細菌は、温度や湿度など条件が整うと、わずか20分で二倍になります。
1時間経ったら?
3時間経ったら?
・・・と考えると、ちょっと恐ろしいですね・・・
豚肉は必ず料理に使う直前に、冷凍庫か冷蔵庫から出すようにしましょう。
② 冷蔵庫で保存する時は
冷蔵保存する場合は、原則として表示されている消費期限内に食べきるつもりの時だけにしてください。
かたまり肉のほうが、保存期間は比較的長くできます。
製造過程で空気に触れる部分が多くなるスライス、ひき肉は、それよりも保存期間を短めに見たほうがいいです。
冷蔵保存する場合、パックを開けずに買ってきたままの状態で、冷蔵庫に保存するのが一番理想てきです。
③ 豚肉は原則冷凍庫で保存しよう
豚肉を冷凍で保存すると、実際の消費期限はぐんと長くなります。
ただし、長期間保存していると、腐ることはありませんが、味は確実に落ちます。
冷凍のしすぎには注意しましょう。目安としては一ヶ月といったところ。
冷凍保存するときは、かたまり肉なら一切れずつスライスします。
ひき肉はいくつかに小分けして、表面の水分をキッチンペーパーでよくふき取ります。
空気が入らないように肉をラップで包みます。
さらにアルミホイルで包むか、密閉パックに入れておきましょう。
かたまり肉をそのまま冷凍すると、冷凍時間がかかってしまいます。
肉を冷凍する場合は、できるだけ急速冷凍できるように工夫しましょう。
冷凍にかかる時間が速いほど、肉自体の味、風味が損なわれにくくなります。
豚肉をアルミホイルで包んだり、保冷剤を豚肉の上に置くだけで、冷凍できる時間を短縮することができます。
④ 味付けをしてから冷蔵、冷凍保存する
塩、アルコール、酢などには、菌の繁殖を抑える働きがあります。
これらで味付けをしてから保存すると、日持ちがぐんとよくなりますよ!
面倒だと思ったら、塩を振りかけておくだけでも大きく違いが出ます。
是非試してください!
肉を長期間美味しく食べられる冷凍保存の方法を詳しく知りたい方はこちらを読んでください!
肉を冷凍保存できる期間は? 2ヶ月後も美味しい最強の保存方法
ちなみに、魚の冷凍保存と賞味期限について知りたいならこれを!
冷凍した豚肉を上手に解凍する方法
冷凍した豚肉は、解凍の仕方でも美味しさが大きく変わってきます。
正しい解凍方法を知っておきましょう。
① 室温で解凍するのは避ける
これは常温で保存するのがNGである理由と同じです。雑菌が繁殖してしまいます。
② 使用する前日に冷凍庫から冷蔵庫に移し変えておく
これは、熱を加えずに自然解凍できるもっとも良い方法です。
③ 水を張ったボウルの中で解凍する
急いでいる時に世おい解凍方法です。
豚肉をラップなどで密閉した状態で、水に沈めて解凍します。
急ぎの時には、水を流しながら豚肉に当てるようにすると解凍時間を短縮することができます。
④ さらに急ぎのときは、電子レンジで
レンジでの解凍は、解凍状態にむらが出るのでお勧めはしません。
でも、時間がない時にはやはりレンジは何かと便利です。
時間を区切って少しずつ加熱 → 位置を変えたり肉をほぐす → 再び加熱・・・
というように解凍すると少しはむらが抑えられます。
肉汁が出てしまうので、何かの容器に入れて解凍しましょう。
そして、その肉汁も料理に使いましょう。
⑤ 解凍した豚肉を再冷凍してはダメ
家庭の冷蔵庫で一度解凍した肉を、再度冷凍するのは良くありません。
味、風味がガタ落ちしてしまいます。
いったん解凍したものは、そのときに使い切ってしまいましょう。
そのためにも、肉は使う分ずつ小分けにして冷凍保存するのが便利ですよ。
上手に冷凍・解凍すれば肉は美味しい!
豚肉に限らずですが、上手に冷凍すれば消費期限は延ばせます。
また、正しく解凍することも必要です。
肉の正しい冷凍保存の仕方や解凍方法を覚えて、いつも新鮮で美味しいお肉を食べたいですね