夏は冷房・冬は暖房と一年中室内の温度を快適に保ってくれるエアコン。昔に比べて熱効率がすごくよくなっており、電気代も以前ほどかからなくなってきています。
とは言っても、連続運転すれば使ったなりに電気代はかかります。快適な環境を保ちつつ、少しでも電気代を節約できるよう、少し工夫してみませんか?
スポンサーリンク夏・冬共通編
室内機の内部を綺麗にしましょう
エアコンの空気をすい込む入り口の「フィルター」は2週間に1回は綺麗にしましょう。
この「フィルター」に、ゴミやほこりがたまっていると、空気の通り道がふさがれてしまい、能力が十分に発揮できなくなってしまいます。
2週間に1度は、フィルターを掃除することで何と5%程度の節電効果があります。掃除はフィルターを水洗いするかほこりを掃除機で吸い取ります。
ひどい汚れは、中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、その後、日陰でよく乾かします。
さらにその内部のフィン(熱交換機)も汚れで効率が落ちてしまいます。これは内部を傷つけるといけないので、プロの業者にお願いしたほうがいいでしょう。
室外機の前に物を置かない
これはとても簡単ですね。室外機は冷房なら暖かい空気を、暖房なら冷たい空気を吐き出しています。
室外機の前のものを置くと、その吐き出した暖かい空気や冷たい空気を再び吸い込んで、とても非効率になってしまいます。
サーキュレーターで温度むらをなくす
温かい空気は軽いので上へ溜まり、冷たい空気は重たいので下にたまります。サーキュレーター等で室内の空気を効率的に循環させることで効率的な冷房・暖房ができます。
隙間風を入れないようにしましょう
隙間があると、せっかくの冷たい空気や暖かい空気が外に逃げてしまいもったいないです。隙間はきちんと閉めるようにしましょう。
断熱カーテンを活用しましょう
これ、以外に効果が高い方法です。外気と熱の出入りがしにくい断熱性のあるカーテンを利用すると省エネになります。
「断熱カーテンは高いから買うのはちょっと・・・」なら、今使っているカーテンをしめるだけでもかなりの効果がありますよ。
夏の冷房編
設定温度を気にしてみましょう
設定温度を1℃上げるだけで、約10%節電になります。
室内温度が設定温度になったら、エアコンは自動的に風量を低下させてしまいます。そうなると暑く感じるので、風量だけ強設定にします。これで体感温度が下がり、設定温度が高くても涼しく感じることができます。
また扇風機を併用して直接体に風が当たるようにすれば体感温度が下がるので、設定温度を上げても快適さは変わりません。
運転設定は『自動運転』にしましょう
節約のつもりで微風・弱風で使うと、設定温度になるまでに時間がかかり、消費電力の大きな時間が長く続きます。
設定温度まで効率的に運転し、そのあとも効率的な運転をする自動運転設定が一番効率的です。
こまめ過ぎる運転のON・OFFを避ける
朝の涼しいときからエアコンをつけましょう。エアコンはつけはじめたときに特に大きなエネルギー(消費電力)がかかります。
逆にいったん設定温度まで下がれば、あとは温度を維持するだけなので少ないエネルギー(消費電力)で済みます。
いったん冷房で下げた部屋は1~2時間程度の外出なら運転のままの方が省エネになるようです。(外気温などで変わりますが、外気温が高いときはより省エネになります)
熱気を外に出しましょう
外出などしていて、閉め切ってあった部屋の空気は熱気がこもった状態です。窓を開けて、扇風機などで熱気を外に出し、運転前に少しでも室内の温度を下げましょう。
室外機を少しでも涼しくしよう
室外機に直接日光が当たっていたり、地面の温度が高くなると室外機が熱を捨てられなくなってパワーダウンしてしまいます。
室外機をふさがないように注意して、スダレなどを活用して、室外機とその周りを日陰にすることで大幅な省エネにつながります。
冬の暖房編
設定温度を気にしてみる
冷房と同じように、暖房時も設定温度を1度下げると消費電力は約10%節電になります。《推奨温度20℃》
部屋の湿度を保つ
体感温度は温度と湿度の関係で決まります。同じ温度でも湿度が低い(乾燥している)と寒く感じます。
逆に湿度が高いと暖かく感じます。加湿器を併用することで、部屋の湿度を40%位に保つようにしましょう。
電力会社の実験では
- 設定温度22℃で湿度13.6%の時の体感温度は18.56℃
- 設定温度20℃で湿度49.2%の時の体感温度は20.46℃
- 設定温度18℃で湿度48.6%の時の体感温度は19.51℃
単体の消費電力は省エネになりますし、加湿することでインフルエンザの予防ななると考えれば、そのメリットは大きいですね。
こまめ過ぎる運転のON・OFFをしない
これは冷房時と同じ理由です。暖房時も立ち上がり、設定温度まではフルパワーで運転しますが、温度の維持にはあまりエネルギーを使わないからですね。
家族全員が一部屋に集まろう
人間の体温は36℃前後です。人が集まればそれだけでも暖かくなりますし、家族団らんで心も温かくなります。
またエアコンを使う部屋が複数より1部屋の方が、電気代がかからないのは当たり前のことですね。
室外機は雪が苦手です
雪がたくさん降る地域では室外機を雪が塞いだり、室外機の中に入り込んで思わぬ出力低下になることがあります。室外機とその周辺の雪対策が省エネにつながります。